荒 正人
(あら まさひと)
1913.1.1〜1979.6.9
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評論,翻訳/『第二の青春』,『漱石文学全集』(編)/戦後の代表的評論家。漱石研究で有名。徳島中学に在籍した。 |
生田 花世
(いくた はなよ)
1888.10.12〜1970.12.8 |
小説,詩/『燃ゆる頭』,『一葉と時雨』/「青鞜」で活躍。日本初の女流文芸史も執筆。上板町出身。 |
井上 羽城
(いのうえ うじょう)
1871.2.9〜1947.9.30 |
和歌/『宜南峰』,『蒼龍窟日記』/戦前の徳島県文化の啓蒙,向上に大きな役割を果たす。徳島市で逝去。 |
井上 勤
(いのうえ つとむ)
1850.9.15〜1928.10.22
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翻訳/『九十七時二十分間月世界旅行』,『絶世奇談魯敏孫漂流記』/日本文学史上の翻訳文学の時代に活躍。徳島市出身。 |
今枝 蝶人
(いまえだ ちょうじん)
1894.10.22〜1982.9.17 |
俳句/『沙羅』,『定本今枝蝶人句文集』/戦後『向日葵』主宰,のち『航標』創刊主宰。近代徳島俳壇の功労者。徳島市出身。 |
海野 十三
(うんの じゅうざ)
1897.12.26〜1949.5.17
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小説/『深夜の市長』,『三人の双生児』/日本のSF作家の先駆者とされる。徳島市出身。 |
悦田 喜和雄
(えつだ きわお)
1896.8.21〜1983.3.21 |
小説/『新しき日』,『綾の鼓』/武者小路実篤の「新しき村」に参加。「白樺」「中央公論」等で活躍。「四国文学」創刊。由岐町出身。 |
逢坂 藍水
(おうさか らんすい)
1878.11.13〜1949.2.11 |
短歌/『逢坂蘭翠歌集』/『明星』創刊より参加。戦後「徳島短歌」の創刊に参加。半田町出身。 |
賀川 豊彦
(かがわ とよひこ)
1888.7.10〜1960.4.23 |
小説/『死線を越えて』,『一粒の麦』/数多くの小説,短歌を残し,大衆に愛された。鳴門市で育ち,徳島中学卒業。 |
貴司 山治
(きし やまじ)
1899.12.22〜1973.11.20 |
小説/『ゴー・ストップ』,『維新前夜』/プロレタリア大衆小説家として活躍。徳島の作家のための雑誌「暖流」を創刊。鳴門市出身。 |
木本 正次
(きもと しょうじ)
1912.10.5〜1995.1.26 |
小説/『黒部の太陽』,『香港の水』/綿密な取材をもとにした記録文学で有名。牟岐町出身。 |
小西 英夫
(こにし ひでお)
1892.12.23〜1955.7.23 |
短歌/『瑠璃草』,『天日鷲』/戦後徳島短歌連盟を結成し,「徳島短歌」創刊。上板町出身。 |
佐古 純一郎
(さこ じゅんいちろう)
1919.3.7〜 |
評論/『太宰治の文学』,『夏目漱石の文学』/キリスト教の立場から戦後の批評に独自の領域を開拓。神山町出身。 |
佐野 まもる
(さの まもる)
1899.5.10〜1984.7.14 |
俳句/『天明抄』,『佐野まもる句集』/水原秋桜子の「馬酔木」第一期同人。俳誌「海峡」を創刊主宰。徳島市出身。 |
鈴木 漠
(すずき ばく)
1936.10.12〜 |
詩/『星と破船』,『投影風雅』(昭和56年日本詩人クラブ賞)/全国的なレベルで活躍している現役詩人。徳島市出身。 |
武原 はん
(たけはら はん)
1903.2.4〜1998.2.5 |
俳句/『武原はん一代句集』, 『のちの雪』(随筆集)/高浜虚子に認められ「ホトトギス」同人に。舞を題材とする。徳島市出身。 |
田中 富雄
(たなか とみお )
1918.3.7〜2004.12.17 |
小説/『生口記』,『鬼火』/同人誌「徳島作家」創刊。
徳島在住の郷土作家の育成に情熱を注いだ。徳島市出身。 |
佃 實夫
(つくだ じつお)
1925.12.27〜1979.3.9 |
小説/『わがモラエス伝』,『阿波自由党始末記』/幅広い文筆活動を行う。昭和44年ポルトガル文化勲章受章。阿南市出身。 |
中野 好夫
(なかの よしお)
1903.8.2〜1985.2.20 |
評論,翻訳/『アラビアのロレンス』,『ガリヴァ旅行記』(訳)/英文学者。数多くの著作を残した。徳島市で過ごし,徳島中学に在学した。 |
新居 格
(にい いたる)
1888.3.9〜1951.11.25 |
評論,翻訳/『左傾思潮』,『大地』(訳)/文学評論,社会時評,風俗批評など多彩な文筆活動を行う。鳴門市出身。 |
野上 彰
(のがみ あきら)
1909.2.15〜1967.11.4 |
詩,童話,戯曲,小説/『前奏曲』,『オリンピック賛歌』(訳詞)/戦後前衛芸術運動「火の会」結成。さまざまなジャンルで活躍。徳島市出身。 |
橋本 夢道
(はしもと むどう)
1903.4.11〜1974.10.9 |
俳句/『無礼なる妻』,『無類の妻』/自由律俳誌「層雲」に参加。のち,プロレタリア俳句運動を起こす。藍住町出身。 |
富士 正晴
(ふじ まさはる)
1913.10.30〜1987.7.15 |
小説,詩/『贋久坂葉子伝』, 『桂春団治』(第22回毎日出版文化賞)/戦後,雑誌 「VIKING」を創刊。徳島県民の歌の作詞者。山城町出身。 |
北條 民雄
(ほうじょう たみお)
1914.9.22〜1937.12.5 |
小説/『いのちの初夜』,『望郷歌』/川端康成の支えを受け,病苦と戦いながらも,珠玉の作品を遺した。 県南出身。 |
保科 千代次
(ほしな ちよじ)
1906.5.20〜1997.2.27 |
短歌/『川のほとり』,『冬木立』/戦後「徳島歌人」の創立に参加,のち主宰。県歌人クラブ,県ペンクラブ会長を務めた。勝浦町出身。 |
松永 周二
(まつなが しゅうじ)
1884.6.6〜1972.2.11 |
短歌/『天地一馬』/『明星』に作品を発表し,与謝野鉄幹,晶子夫妻と交流があった。徳島市出身。 |
三田 華子
(みた はなこ)
1900.5.15〜1983.10.13 |
小説/『阿波狸列伝』,『徳島の昔ばなし』/徳島の民話,伝説に取材した郷土色豊かな作品を残す。徳島市出身。 |
村崎 凡人
(むらさき ただひと)
1914.1.12〜1989.5.10 |
短歌/『風俗』,『評伝 窪田空穂』(評論)/歌誌「槻の木」同人として活躍。和歌文学会委員。県ペンクラブ会長を務めた。
徳島市出身。 |
モラエス
(Wenceslau de Moraes)
1854.5.30〜1929.7.1 |
随筆/『徳島の盆踊り』,『おヨネとコハル』/大正,昭和初期の徳島を描く。ポルトガル出身。「孤愁」の異邦人として徳島市で逝去。 |
森内 俊雄
(もりうち としお)
1936.12.12〜 |
小説/『幼きものは驢馬に乗って』, 『氷河が来るまでに』(第42回読売文学賞)/現在活躍中の現役作家。徳島市に疎開。両親,妻とも徳島出身。 |